2017年5月30日(火)12:30~13:30、外房こどもクリニック待合ロビーにて、東上総児童相談所の担当者による里親制度の説明と、現役里親さんの体験談を聞かせていただきました。
50余名の参加者があり、こどもの社会的養護への関心が高まっていることを感じました。
私ども小児医療機関にとってこどもの虐待という事柄は、残念ながらとても身近なことです。虐待を受けたこどもは社会的に養護されることが必要です。その養護の中身は家庭的養護であるべきだという指針はすでに出されていますが、実際には誰がどう家庭的養護を担うのか、それが問題です。そこで重要なのが養育里親の存在です。
勉強会は、医療・教育・福祉の従事者がまず里親制度を知るところから始めて、養育里親について理解し、地域社会に持ち帰ることを目的に、開きました。
前半はドキュメント動画によって特別養子縁組や養育里親、さまざまな取り組みについて知りました。後半は、現在、本来の家庭で養育できないお子さんを預かって育てている養育里親さんにおいでいただいて、細かなお話を伺いました。なぜ養育里親になろうと思ったのか、どんな風に研修を受けたか、子どもとはどんなふうに出会い、どのように関係を構築してきたか。具体的なお話を聞くことができて、これまで何も知らなかったことを恥ずかしく思いました。
診察時間の合間の60分間という短い時間でしたが、様々な方にお集まりいただいて有益に過ごすことができました。ありがとうございます。
お忙しい中を当院へ出向いて説明をしてくださいました東上総児童相談所担当員の皆様、現役里親のX様に感謝申し上げます。
今後も、公開勉強会についてのご意見やご希望などをぜひお寄せください。
