2013年8月31日、9月1日に福岡国際会議場および福岡サンパレスホテルで開催された、第23回日本外来小児科学会年次集会(会長・下村国寿先生)に、当院から医師、看護部、事務部のスタッフが参加しました。学会テーマは「こどものためのコンダクターになろう」。
台風到来が心配される中、会場は小児科医療に燃える人々の熱気であふれました。医師はもちろん、コメディカル(医療スタッフ中、医師以外の職種従事者)が全国から集まって経験や知見を交流し合える、またとない機会でした。
以下は当院より参加したスタッフの研修レポートからの抜粋です。
学会での学びを日頃の仕事に生かしたい
看護部 U
藤田一郎先生による認知行動療法による「前向き子育てプログラム」、えんぴつ公園こどもクリニックの「コメディカルが創る乳幼児健診」などを拝聴しました。こどもの心のSOSを見逃さない観察眼、お母さんの思いの積極的傾聴スキルなど、たくさん学びました。学会参加は今回で2度目です。ただ聴いてきただけにならないように、今回の学びを日頃の実践の中に生かしたいと思います。
小児科外来での様々な取り組みに感銘
看護部 M
初めて外来小児科学会に参加し、様々な取り組みや検討が行われていることに感銘を受けました。乳児健診(ベビーマッサージ)、子供の貧困について、小児急性発疹症の識別、医療安全(事故防止)、予防接種についてなど、二日間、たっぷりと勉強しました。今後も研修会に参加して学習機会を逃さないようにしたいと思います。スキルアップに努め、それを患者サービスに生かして行きたいと思います。
子育て環境の変化の中で
看護部 S
「前向き子育てプログラム・母乳育児支援を通して母親の子育てを応援する」に参加しました。現在の子育て環境は昔に比べて大きく変化し、母親の孤立、少子化・離婚率の増加・少年犯罪の深刻化など、大きな課題があります。私たちのクリニックの乳児健診の際にもお母さんの悩みをまず傾聴し、共感することが大切で、そしてそれを受け止めて、わかりやすい言葉で私なりのアドバイスを伝えられたらと改めて思いました。
アシスタント業務の可能性をもっとみつけたい
看護部 A
受講したい演題が多く、都合で一日しか参加できなかったことがとても残念です。そこで、細かく時間配分をしてなるべくたくさんの講演に接するようにしました。私は看護助手(アシスタント)です。他院でアシスタントがどのような業務に携わっているのか、知りたいと思っていました。学会に参加して、接遇など、具体的な刺激をいただきました。もっとアシスタントとしてできることを自分で見出していかなければ、と思いました。
予防接種をスムーズに
事務部 S
さまざまな演題の中から、予防接種関連と患者トラブル関連を選んで聴講しました。予防接種スケジュールは複雑化し、保護者の理解を得る方法が課題です。私たちは、医療機関が一方的に情報提供するだけではなく、保護者に主体的に考えてもらうサポートをしたいと思いました。トラブルについては、その背景を理解し、患者さんの話を聞き、いつも冷静に迅速に正確に応対ができるようになりたいと思いました。
あたたかく私たちを迎えてくださった外来小児科学会のみなさま、下村会長先生をはじめ事務局のみなさまに御礼申し上げます。
